墓相(ぼそう)とは?

50音別

墓相(ぼそう)

相墓の図方角や土地条件によって、お墓から運を呼び込むといった考えかた。墓相学とも。 墓相にのっとって運の良いとされるお墓のことは吉相墓などと呼ばれる。 風水信仰を元とした物が多く、占いとしての側面を強く持つ。

墓相では、上から棹石(さおいし)上台石下台石の三段組みを基本とし、棹石を“寿石”、上台石を“禄石(ろくせき)”、下台石を“福石(ふくせき)”といいます。

この三段組みの各墓石は、同一の石材でなければなりません。これは“共石(ともいし)”といい、“お互いに手をつないでいる相”と“健康や財力、相続の安泰を強める相”を表すとされ、吉相墓の条件の1つとなっています。

主な墓相による良し悪しのポイントとしては

  • お墓の向き
  • 墓域内(もくしは墓域に影響する範囲内での)樹木の有無
  • 墓域の近くの水場の有無
  • 立地条件
  • お墓の形
  • 五輪塔や分家墓、夫婦墓などの建墓場所の順番

等が挙げられる(提唱している人物によって異なる)。
また、お墓の建墓方法についても

  • 国産御影を使用する
  • コンクリートは使用しない
  • 戒名は墓誌に刻まず墓石に刻む

など、細かく定めているケースもある。
ただし、同じお墓の向きでも「東南方向のみが良い」とされる場合と逆に「北西が良い」など、 提唱者によって良しとされるものが大きく異なる場合もあるため、一定の決まりごとは無いと言える。
注)現在数多くの墓相本が発売されているが、各書籍により内容は異なることも多い。

基本的には先祖供養に重点を置いた考え方のものが多く、墓域内に複数の石塔を立てる必要がある考え方の場合などは、 一般的なお墓に比べ費用面がかかるケースもある。

仏教・神道・キリスト教いずれにおいても、大抵の場合は宗教との関係性は薄く、 宗旨宗派によっては六曜(ろくよう:大安・仏滅など暦に振られた易(占い)のこと)のように否定的な見解も見られる。

※墓相が必要、不必要の判断はご建墓される方の考え方1つです。必ず必要なわけでも、全く不要なわけでもありません。 ご建墓される方が一番満足できる形でご建墓でき、なおかつご先祖様へのお弔いの気持ちを忘れなければそれが一番だと思います。

余談ですが、墓相とは意味合いが違いますが、一般的にお墓の向きで永代使用料が違う(東向きが若干高いことが多い)のは、 東向きのお墓は、お墓参りの際に西を向いて手を合わせることになります。 仏教では、西に極楽がある(西方極楽浄土)という考え方があるため、西を向いて手を合わせる=極楽浄土に向いて手を合わせることになり、 縁起が良いとされ、東向きの方が人気が高いという傾向からです。

●関連語:風水・方位学・供養塔宝篋印塔墓石
●関連ページ:墓石のQ&A

50音別
霊園の事なら美郷石材